脳死と臓器移植,遺伝子操作,クローン技術,不妊治療など,近年,生命工学や医学・医療に関する技術が急速に発達し,深刻な倫理的、哲学的問題が生じて きています.これらの技術は医療的には望ましいことであっても,さまざまな角度から見て,倫理的,哲学的に検討しなければならない問題を多く含んでいま す.またインフォームド・コンセントやリビング・ウィル,エイズ問題、輸血拒否などの問題も依然として十分な論議はされていません.
関東医学哲学・倫理学会はこれらの問題に対処するため,1991年に設立され,これまで多くの医学哲学,医学倫理の学術的な問題究明に努力してま いりました.会員数は約80名ほどですが,毎月一回例会を開き,会員や識者の発表をもとに,問題の討議を重ねてきました.
しかしこれらの諸問題は単に研究者間だけにとどまるものではありません.私達は単に学会の活動だけでなく,広く社会的に多くの人々の意見を聞き,討論で きることを目指しています.すでに数回の公開講座や討論会を開催してきましたが,一層多くの分野の方々の意見を反映させるために,今回関東支部のホーム ページを立ち上げることにしました.みなさまの幅広い意見と討議への参加を求めています.
なお,本学会は日本医学哲学・倫理学会の関東支部です。
関東医学哲学・倫理学会のホームページ:https://pe-med.sakura.ne.jp/main/