本部会は、1998年に生命倫理の基礎理論を研修する目的で発足しました。 つまり、各人の研究領域ではすでに自立した研究者ではあっても、生命倫理の分野では系統的な研究を 始めたばかりという、本学会関東支部の新入会員の研修のために発足したのでした。しかし、現在では むしろ医療倫理や環境倫理を含めた広義の生命倫理の古典を検討する研究会という色合いを 強めています。
とはいえ、生命倫理の初心者の参加をこころより歓迎 します。それは、本部会の参加者一同が生命倫理を自らの倫理体系として再構築しようと念願し、 現在の生命倫理を基礎・基本から捉え直したいという初心者と共有できる視点を堅持しているから です。
1.テキスト
現:L.ジープ/K.バイエルツ/M.クヴァンテ『ドイツ応用倫理の現在』山内廣隆/松井富美男編監訳、ナカニシヤ出版。
+ Menschenwuerde/Menschenrechte(山崎純・小椋宗一郎訳) In:Deutscher Bundestag Referat
Oeffentlichkeitsarbeit(Hrsg.), Enquete-Kommissin Recht und Ethik der modernen Medizin,
Schlussbericht, 2002.
+ 木村博「インタヴュー:ジープ教授にコスモス倫理学の可能性を問う」長崎総合科学大学紀要、
第42巻、第1・2合併号、2001年12月、251-268頁。
前回:ハンス・ヨナス著『責任という原理』東信堂、2000年。 Hans Jonas,”Das Prinzip Verantwortung,
Versuch einer Ethik fuer die technologische Zivilisation,”Suhrkamp, 1984.
初回:T.L.ビーチャム/J.F.チルドレス著『生命医学倫理』成文堂、1997年。 3版(翻訳原典)・4版参照。
部会設立前:H.T.エンゲルハート著『バイオエシックスの基礎づけ』(朝日出版社)。 参照原典も初版。
2.部会の進め方
翻訳書の輪読会という形式で、順番に担当者がレジュメ持参で報告し、 それを受けて皆で議論します。
<次回予定>毎月、主に土曜日午後に例会を開催しています。
・次回は10月18日(土)午後2時です。
会場:会場:東洋大学 2号館16F「スカイホール右」1.テキスト:『ドイツ応用倫理の現在』「第三章 倫理と人間学」
四 社会的学習の根本的特徴
五 人間学的根本的特徴が現代倫理学に対してもつ意義
担当:北澤恒人氏2.『人格論集』企画について
(木村氏インタヴューは担当者の関係で流動的です。)
*新たに出席をご希望の方は、予定等が変更になる場合がありますので、ご面倒
でも、尾崎(E-mail:k.ozaki@saigaku.ac.jp)までご連絡をお願いいたします。すでにご参加の方、詳細はMLをご覧下さい。・詳細は、メールで お問合せ下さい。
3.現在の参加者
責任者: 尾崎恭一 (参加ご希望の方はご一報ください)メンバー:青木 茂,朝倉輝一,五十子敬子,岩倉孝明,江黒忠彦, 北澤恒人,葛岡寛子,黒須三恵,
重野豊隆,長島 隆,浜田 正,船木祝,宮下浩明,村松 聡
Last updated : August 29, 2003