2008-2012年 教育委員会からのご報告

2008-2012年、教育委員会からのご報告

2008-2012年の教育委員会は、それまでの教育委員会で行われていた議論を引き継ぎ、生命倫理、医療倫理教育を充実し、教科書作成と講義内容を検討するため、カリキュラムの検討を進めてきました。

医学教育においては、平成13年「医学教育モデル・コア・カリキュラム 教育内容ガイドライン」(平成19年改訂)が、医学・歯学教育のあり方に関する調査研究協力者会議(文部科学省主催、髙久歴麿座長)によって示されました。その目的は、膨大な教育内容を整理し、医学生、歯学生が履修すべき必要不可欠な教育内容を呈示することでした。この内には生命倫理、医療倫理も含まれています。医学哲学倫理学会もこの状況に対応して、生命倫理、医療倫理としてどのような内容を教えるべきなのか、その検討を行う必要に直面しています。

教員の裁量と自由は大学教育の根幹をなす重要な点ですから、教授内容を一元化することには画一化の批判があると思います。しかし生命倫理、医療倫理教育が、教員の個人的資質にかかわらず共通の内容をもつことは、教育の質を確保するために重要です。
こういった問題意識を背景に、以前の教育委員会では「教授必須項目」としてリストアップがまずなされました。2008-2012年の教育委員会は、以前の教育委員会が提示した「教授必須項目」をたたき台として最低限必要な教授内容を検討してきました。
教育委員会は「教授必須項目」の検討において二つの前提となる認識を共有しています。第一に、検討している教授内容は、生命倫理、医療倫理教育で最低限教えるべき必須項目であるという認識です。したがって「教授必須項目」以上の内容を教授することは教員の裁量に任されています。
第二に、教育は採点基準までを含む全体的なものですから、教授内容の検討では充分ではありません。その点で、検討するのは「教授必須項目」であるという認識です。
検討した結果は「教授必須項目」のまだ一部にとどまっていますが、生命倫理、医療倫理の教育内容の今後の検討に少しでも資することができればと思いつつ、その結果をここにお知らせしたいと思います。

2012年、11月16日
教育委員長、村松聡

検討に参加した教育委員会委員:
板井孝壱郎(宮崎大学)、尾崎恭一(埼玉学園大学)、勝山貴美子(横浜市立大学)、黒須三恵(東京医科大学)、清水良昭(明海大学)、藤野昭宏(産業医科大学)、丸山マサ美(九州大学)、宮坂道夫(新潟大学)、村松聡(委員長/早稲田大学)

2008-2012教育委員会の議論のまとめ
2008-2012教授必須項目 改定案
2006-2008年度教育委員会による医療倫理教育モデル・カリキュラム案(教授必須項目)

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